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【DJ、TurnTablist(でぃーじぇい、たーんてーぶりすと)】…

1973年のHIP HOP誕生以降、HIP HOP DJ達はその独自の発想、瞬発力を以てして
目の前にあるTurnTableを自由に使いこなし、会場のオーディエンスを驚かせ、
そしてついには世界に向けてたった0.数ミリの針を黒い円盤に落とす事になった。

元々HIP HOP、またはDJ、MCというのは
「ギターも出来ない、ベースもドラムもピアノも出来ない、というか買えない。だからって歌も歌えない」
様な貧困層の黒人が「それでも音楽で盛り上がりたい」と家にあったレコードプレイヤーを引っ張りだしてきたのが発端で、それが今となっては世界中の若者が熱狂するモノになってしまったというのは何とも夢がある話である。

ただ、DJとは「あくまで会場で人気の音楽を流す人、MCの後ろにいる人。」という立ち位置が一般的ではあるが
今回紹介するDJ、TurnTablistは独自の発想によりターンテーブルをもはや楽器にしてしまい
それが誰にも出来ないほどの超絶テクニックに昇華させてしまった偉大なTurnTablist達である。

HIP HOPを普段聴かない人も、
この目が離せない超絶プレイを是非、感じていただきたい。

dj KENTARO

出典:http://youtu.be/

先ずはわかりやすいところで。日本のTurnTablist、【dj KENTARO】。

国際的ターンテーブリスト大会であるDMC WORLD DJ CHAMPIONSHIPの2002年優勝者である。
日本では某有名音楽専門チャンネルのCMで大体的に起用され、大きな話題になった。

「何をやってるかよくわからない」という人に簡単に説明しよう。
今使っている機材は3つ、「ターンテーブル、ミキサー、ターンテーブル」。
真ん中にある少し小さい機械がミキサー。両方の2つのターンテーブルの架け橋になるようなものだ。
ミキサー下半分にあるボリュームノブの様なモノが縦に2つ、横に1つ。確認出来るだろうか。
その通り、ボリュームを調整する「フェーダー」という物である。
左側にある縦フェーダーが左のレコードの音量、右にある縦フェーダーが右のレコードの音量。
そして横フェーダーは左に振れば左のレコードの音、右に振れば右のレコードの音がでる仕組みだ。
右の縦フェーダーがいくら最大に上げてても横フェーダーが左に振ってれば音が出ない。
この3つのフェーダーを使ってDJは「音の出し入れ」をしているのだ。

今回大きくフューチャーされているのは「ジャグリング」という技法である。
2枚のレコードを横フェーダーで素早く切り替え、2種類のビートを混ぜ合わせ1つのビートとして成立させる。
ここでは読者諸君がよく知っている「スクラッチ」という技法は殆ど使っていない
非常にシンプルかつ大胆なプレイである。

(因みに0:18秒あたりで2枚のレコード中央に本人が何か乗せているが右は不明だが左は故 岡本太郎の代表作、「太陽の塔」であろうか、、、?いずれにせよプレイとはなんら関係ない。笑)

DJ MIXMASTER MIKE

出典:http://youtu.be/

お次ぎは【DJ MIXMASTER MIKE】。あのHIP HOP界のレジェンド中のレジェンド
白人HIP HOPグループ【Beastie Boys】のDJだ。
少し長尺だが観てみよう。

先ず開始早々、ヘヴィーメタルに合わせて繰り出されるのは読者諸君、よくご存知の「スクラッチ」だ。
ここまでは想像に難くない所であるが4:08秒からのスクラッチは必見だ。
それまではもう一方のレコードのバックトラックに合わせてスクラッチを刻んでいたのに対し
スクラッチの音のみでビートを作り出している。
そして5:45秒から上記のdj KENTAROで紹介した「ジャグリング」を見せている。
その後はスクラッチ、ジャグリングの嵐。

常人ならこの15分間で腱鞘炎になりそうな腕と指使い、
そして最初から最期まで緻密に計算され尽くした構成で一気に駆け抜ける。
これこそまさに超絶プレイである。
因みにこのDJ MIXMASTER MIKE、本家本元のBeastie Boysでラップを重ねるとこうなる。

出典:http://youtu.be/

一番最初に出る男がDJ MIXMASTER MIKE。若い。

Cut Chemist & DJ nu-mark

出典:http://youtu.be/

ある程度TurnTablistの凄さが解ってきたところでお次はロサンゼルス出身のHIP HOPグループ【jurassic 5】から
【Cut Chemist & DJ nu-mark】。

1組のHIP HOPグループの中に2人のDJがいるという珍しいパターンだが
既存のDJ概念に囚われないかなりの「くせ者DJ」の2人である。

動画はターンテーブルを使わずサンプラー(音が出るボタンが連なっている機械)
とおもちゃのレコードプレイヤーでフロアを熱狂させ、
Cut Chemistに至ってはレコードの回転数を調節するノブのみで
あのDeep Purpleの「smoke on the water」を披露しているのだ。(2:10秒あたり)

ステージ中央に設置された超巨大ターンテーブルも2人にかかればお手の物。
因みにソロ活動も盛んで
先日DJ nu-markがハリウッドの大型レコードショップ「Amoeba Music」にて
ターンテーブルとおもちゃを使った非常にユニークなライブを敢行した。

出典:http://youtu.be/

なんとも遊び心に溢れたプレイである。
筆者も現地を訪れた経験があるが、Amoeba Music自体も内装含め、非常に遊び心溢れる空間という印象。
アメリカ中で有名なレコードショップだが、親しみやすく、なおかつ稀にこのようなライブが行われるなんてのも
現地民にとっては嬉しいであろうし、何よりHIP HOP的な純感覚である。

おまけ

出典:http://youtu.be/

【Cut Chemist & DJ nu-mark & DJ shadow】

上記の2人に加えて、これまたHIP HOPのレジェンドDJ、DJ shadowのプレイ、こちらはターンテーブルを使用せず
サンプラーのみでライブをしている。

出典:http://youtu.be/

HIFANA

知ってる読者も多いだろうが日本のDJの中でもトップクラスの話題性と実力を兼ね揃えた2人組。
筆者も最初に知り、この映像を観たときは思わず鳥肌が立った事をよく覚えている。

如何だったであろうか。今回紹介したDJ達はレジェンド中のレジェンド。
この他にもあっと驚くプレイをするDJがHIP HOP界には多数存在する。
先ずはこの機会にレジェンドのプレイをしっかり焼き付け
更なるTurntablistの世界に身を投じて行こう。

【ここでお知らせ!!】

この記事の筆者である、ATSが参加しているgrime/mixture Band 【the sliding paper doors】が
日本のHIP HOPレジェンド、GAKU-MCと共演するコンペに参加しています!!
グランプリはGAKU-MCとステージ上で共演します。
みんなも是非【the sliding paper doors】に投票しよう!!

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大阪公演
日時 : 2014.12.7(日)
OPEN 15:30 START 16:00
場所 : 心斎橋JANUS

東京公演
日時 : 2014.12.12(金)
OPEN 19:00 START 19:30
場所 : duo MUSIC EXCHANGE

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